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最新 業界の常識「よくわかる石油業界」全面改訂震災対応版
  2015年3月1日 第4刷発行 2016年秋 全面改訂予定です

日本の「ガソリン価格」はどうやって決まるのか
 
国内需給は需要減少で余剰気味が続く中、末端市況は元売統合前の超過当競争で激安中


原油価格の影響を大きく受けます  

日本のガソリン価格は、オイルショックや湾岸戦争に伴う原油の高騰でもない限り
概ね国内事情で決まっていました。しかし数年前からの原油の乱高下と、2008年
10月から導入された元売と特約店間の卸価格決定方式で、原油輸入価格からの
コスト積み上げ方式とともに、ノンブランド品の製品市況価格にも連動する「市況
連動型」に変更になりました。その結果、良くも悪くも投機商品と化した原油価格の
影響を受けるようになりました。
 私どもの朝は、ニューヨークNYMEX市場のWTI価格の確認から始まります。
直近では2015年5月の62.6ドルの高値から、2016年2月には26ドルまで下落しました
が、これでは流石に安すぎるでしょう。米国シェールオイル産出中のリグ数も減って
もみ合いながらも50ドルを伺うところまで上昇して来ました。カナダの山火事等による
一過性の値上がりもあったかもしれませんが、一業界人の一般的な感覚としては
50-70ドルが、短期、中期、長期を考えると適正ラインだとと思います。
そして元売各社が頑張って安い原油価格を調達した結果が、当社HPでも毎月発表
している財務省通関統計での原油輸入CIF価格 (円/KL換算) です。


石油業界の仕入れ価格や販売価格、業界総粗利はガラス張り

日本経済には色々な業界がありますが、石油業界ほど、そのコストが明確になって
いる業界は珍しいのでしょう。まず元売にとっての仕入価格は、99.6%を輸入なので
正に財務省発表の通関価格すなわち原油輸入CIF価格として、ほぼ把握されており、
これに石油税を加えた金額が元売の仕入れコストです。
一方、元売の販売価格であり、そして我々の仕入価格である「系列卸価格=元売
卸価格
」も石油情報センターが毎月発表していますので元売粗利も把握可能です。
また我々SS業界の小売価格は、看板にて表示していますし、都道府県単位での
平均的な販売価格は、石油情報センターが発表していますので、SS業界の粗利
もオープンになっているのです。

例えば、私が自動車製造のコストを知りたいと思っても分かりませんし、あれだけ
CM競争をしている清涼飲料業界は、500CCで147円等、ガソリンより遥かに高い
価格で販売しておりますが、その原料コストも卸価格も全く存じあげていません。

基準価格は、リアルタイム数値で決まる

上記グラフは、数値が公開されているNYのWTIの先物価格で示しましたが、日本
の原油輸入価格を決めているのは、ドバイやオマーン等の中東原油価格です。
実際に輸入CIF価格として反映されるのは、輸送日数の関係で半月から20日後
ですが、元売と特約店間の価格決定は、このリアルタイム値が参考となります。
下記表では、原油輸入の円建て価格は 3月1日は、22.34円/Lでしたが、直近
では、31.59円まで9.25円も上昇していることが分かりません。しかし末端価格は
石油情報センターの毎週の価格調査では、7円の上昇に留まっているのです。
 
期間 原油相場 前週比 為替 前週比 円建コスト 前週比 末端価格
3月2〜8日 33.71 2.46 114.60 0.95 24.30 1.96 112.0
9〜15日 36.32 2.61 114.38 -0.22 26.13 1.83 112.1
16〜22日 37.25 0.93 113.32 -1.06 26.55 0.42 112.9
23〜29日 37.12 -0.13 113.93 0.61 26.60 0.05 113.3
3/30から4/5 35.74 -1.38 113.03 -0.90 25.41 -1.19 114.6
4月6〜12日 36.82 1.08 110.01 -3.02 25.48 0.07 116.3
13〜19日 39.63 2.81 109.99 -0.02 27.41 1.93 116.6
20〜26日 40.98 1.35 111.15 1.16 28.65 1.24 117.1
4/27〜5/3 43.33 2.35 110.15 -1.00 30.02 1.37 117.8
5月4〜10日 42.25 -1.08 108.77 -1.38 28.90 -1.12 118.0
11〜17日 44.12 1.87 109.85 1.08 30.48 1.58 118.8
18〜24日 45.40 1.28 110.65 0.80 31.59 1.11

コスト積み上げで元売のコストを考えてみる

では5月の輸入原油価格を30円と仮定して、特約店SSまでの、まずは元売コスト
を算出してみたいと思います。但し以下はあくまで個人的な推計です。

輸入原油 約30.2円 原油価格の推移と裏話 2016/5月通関予想価格
原油関税 0.0円 2002/4月より、215円から170円に減額 2006/4より撤廃
石 油 税 2.80円 通称環境税が加算
小計 A 約33.0円 これが日本の元売の9月の平均的な仕入れ予想です
貯蔵費+運賃 約2.0円 貯蔵費や備蓄義務経費+金利と製油所までのタンカー運賃
精製固定費 2.0円 2000年度平均2.15円からやや改善?
精製変動費 2.0円 2008年の最高値からは大幅ダウン
小計 B 6.0円 当社推定。正確な数字を教えて頂ける方はご連絡下さい
小計 C 39.0円 これが製油所出荷価格です
2次運賃 1.0円? 内陸油槽所までの転送費用、直送可能なら不要
油槽所費用  1.0円? 内陸油槽所の維持費やタンク使用料、直送可能なら不要
3次運賃 1.5円? 油槽所からS/Sまでのローリー費用、一部固定費含む
小計 D 3.5円 製油所等からローリー直送なら、海陸格差0.5円+1.5円程度
C+D=E 42.5円 これはガソリンだけでなく、灯軽油の原価とも言えます
ガソリン税 53.8円 皆さんご存知でしたか。我々も被害者です
合計 F 96.3円 上記推定の正しい数字を教えて頂ける方はメール下さい
軽 油 税 32.1円 これも高いです。
軽油原価 74.6円 トラック業界関係の皆様、これは直接経費だけの原価です

上記表C 39円+ガソリン税53.8円=92.8円が精製元売としての出荷価格とすれば
Fの96.3円は、精製元売と販売元売の総コストなのかもしれません。但し税抜きです。

さて仮にEの42.5円は5月の海上業転価格41.5円と近似していますが、元売はこれに
4円等のブランド料(またはブランド維持コスト)を乗せ特約店に約100.3円で卸します。
SSはこれに10円のSSマージンを加えて 税抜き110円 税込み119円で売れれば
SS業界もSS数を減らさなくてすむのですが、現状では下記のgogogsで示しているように
税込みで110円の価格が激戦区では大勢なので正に集団自殺状態なのです。

元売-特約店間の卸価格を決める基準価格はノンブランド品の価格を参考にしている

次に元売と特約店間の価格決定に際し参考とされる各種価格を見ていきます。


上記グラフの一番下の水色グラフは、原油輸入価格です。
石油製品は色々あるので、以降はガソリンの価格でグラフ化しました。
青色は「海上価格」ですが、主に元売間もしくは元売と大手商社特約店間で、
例えばバージという船ベースで1000kl以上のロットで取引される価格です。
茶色は「陸上価格」ですが、主に商社や大手特約店と末端SSで取引される例えば
16KLタンクローリーの価格です。ローリー運賃込みか別かは取引により違います。
緑色は「エネ庁調査の卸価格」です。エネ庁が石油情報センターに委託してSS業者
からヒアリングしているSS仕入れ価格です。当たらずと言えども遠からずです。
一番上の薄い青色は「末端価格」です。石油情報センターが聞き取り調査をした
価格ですが。グラフでは、ガソリン税53.8円と消費税を抜いた価格で表しています。
石油情報センターは、購入調査ではなく、電話や書面でのヒアリングと聞いています。
紫色は韓国等から輸入した場合の「輸入価格」です。国内の海上価格より安ければ
日本にガソリンが輸入されて、需給は乱れます。逆に海外の方が高ければ、元売は
輸出することが出来るので、国内需給やその価格の維持に大変役立ちます。
下辺の棒グラフは 輸入量(上)と輸出量(下)です。2016年に入り、大量に輸出して、
国内の需給バランスと価格の維持に努めていることが分かります。

ガソリン末端価格は gogo gs と 石油情報センターお調べ下さい 

SS業界の価格は、一般的な信頼できるのはやはり石油情報センターの価格です。
「店頭現金価格」=誰でも買える価格=会員等の最安値ではない価格が毎週発表
されます。直近の5月16日の全国平均は118.8円。最高値県は長崎の127.2円。
最安値は千葉の114.4円。但し長崎は離島も参照しているので高く見えます。
一方
gogogsは、ネット会員の皆様が入手した価格を投稿するシステムです。
5/24は全国平均は115.5円、前週比0.6円の上昇。最安値は千葉の109円です。
一方東京都等特定地域での安値店を探すことも出来ます。現金フリーで探すと
106円-3SS、107円-9SS、108円-15SS、109円-27SS、110円で安値100SSです。
これ更に安い「会員」で検索すると101円-3SS、103円-1SS、104円-3SS、105円
-7SS、106円-11SS、107円-55SSと超安値が出てきます。ジョイフルホンダは
108円ですから、ジョイフル以下の価格でしか売れないSSが、68SSもあるのです。
ちなみにその68SSの内、無印やPBは、たったの8SSしかありません。元売マーク
を上げる60SSは、ジョイフルホンダ以下のブランド価値しかないことを自ら認めて
いる訳ですが、そのSSへの卸価格を教えてほしいと思うのは私だけでしょうか。

価格競争の結果としての「市況」で決まるガソリン価格

安値競争の主役は、今までは異業種ショッピングセンター等の大手PB店。
 昨今は、その価格に追随し、時には下回る元売系列系子会社か?


ガソリン価格が決まって行く過程で、最後の一番大きな価格決定要因は、SSの間
での過当競争です。大昔は、複数の元売看板をあげる広域大手量販会社でしたが、
新仕切体系により、巨大広域特約店も販売店もその仕入れ格差が縮小したことから
極端な安値販売は出来なくなったようです。
それに代わり系列に属さないプライベートブランドの大手ショッピングセンター併設
店がノンブランド製品を業転市場から運賃だけを乗せたような安い価格で仕入れ
大量販売を武器に3-4%、額にして3-5円程度を乗せて販売しているSSが最安値
グループとなりました。
 しかし昨今は、経済理論的には最も安いと思われていたショッピングセンター
価格を下回る元売系列SSが増えて来ました。誠に不可解なことです。
 中には元売子会社も存在しますし、決して資本規模の大きくない会社もあるので
何らかの経営支援的な事後調整値引きが出ているとしか思えません。
折しも来年度にまでに、出光と昭和シェル、そして業界では対局にあったJXと東燃
ゼネラルの経営統合が検討されています。現在の不毛な末端価格戦争が合併前
に自身の販売規模を大きく見せる一過性の乱売であることを祈るばかりです。
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