元売会社徹底比較 NO6.興亜石油TOB関連 |
ガソリン販売とSS数
推定 54,540前年比約-1610の減少です 一方元売傘下のSS数は三井と一部農協 込みで約 51,071という数字が出ます。 (日石三菱とJOMOのJA除きを修正) 従って独自ブランドは約3千、休眠 5百ぐらいでしょうか。 ちなみに最大のノンブランドは農協 で全国 4,850SSあります。内分けは 出光1,347,日石三菱 735,JOMO 693, コスモ 433 他ですがJAマークのみが 1,516SSもあり比率にして31.2%です。 またエッソやゼネラルの1SS当 りの販売は本当に効率的な数字です。 尚系列外販売が多いと言われるT社 JAのPB向け販売量が多いI社、三井 石油販売分を含むM社はその分嵩上げ されているのかも知れません。 |
平成11年3月末、ガソリン販売とSS数、単位千KL 昭シ、モービル、エッソ、ゼネ石はH10年12月末
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ここで心配なのは石油元売が、色々な面で面倒を見ている連結決算の
対象になっている出資特約店の範囲が拡大し、一般特約店がその負担を背負わ
される可能性が増えることでしょう。
原油価格上昇で我々特約店の仕入価格が毎月の様に上昇する昨今。その通常
仕切より遥かに安く、元売にとって直接変動経費の限界であるはずのRIM価格
でも黒字が出ないSSや元売子会社においては、抜本的な改善を期待すると供に
我々プロパー特約店に対し、良き目標となるような、モデルSSモデル特約店の
実収支等の情報を公開をして頂ければと思う次第です。
文 責 垣見 裕司
1999/7/29 NO3
Q1、事前に知っていなのか、驚いたか、どう思うか
A1、もちろん知りませんでした。
しかし株式こそ5.8%の所有ですが、製品引取契約も2006年まで
ありますし、やはり最初にCAL社から日石に相談があったはずです。
従って外資や日石三菱以外の資本が買ったのなら大ニュースですが、
予想出来る選択肢の1つだったので特に驚きはありません。
日石三菱傘下特約店として、歓迎するとともに高く評価しています。
Q2、購入価格が高いのではないか
A2、少なくとも日本石油精製の持ち株買取価格2000億円に比較すれば、
(1995年12月6日発表で翌年1999年3月末までに20億ドル)
比較的割安だと思います。同社は精製元売10数社の中でもT社K社に並ぶ
高効率精製会社であり、IPP(電力卸供給事業)装置等収益性の高い設備を
考えると決して高くなく、よい投資だと思います。
Q3、何故今なのか、
A3、一言で申し上げれば、諸事情あるCAL社の求めに日石三菱が応じたと
考えるべきで、日石三菱からすれば今でなくても良いのかもしれません。
しかし時期について外野が結果論で色々言うのは簡単ですが、もし半年遅れ
前述の通り日石三菱以外の資本(それこそ新たなる外資B社S社)等へ売却
された場合の混乱への保険と考えれば、早過ぎることは無かったと思います。
もっとも外資のねらいは精製会社ではなく、破綻証券Y社を超格安で購入
したような外資M証券会社的日本進出だとすれば、販売元売のはずです。
また米国で近年、廃棄同然の製油所等を格安で購入して利益をあげている、
T社のケースもなくはありませんが、同社は日本にはまだ興味を示して
おらず、仮に購入意思があるとしても価格は1/10以下のレベルでしょう。
でも一番安いときに買うというのはなかなか難しいのは常ですから、
「まだはもうなり、もうはまだなり」適切な時期と考えるべきでしょう。
Q4、旧三菱石油、川崎製油所の様に購入後の廃止はあるのか。
A4、前述の通り興亜石油は人員削減も順調に進み、高効率精製会社と思います。
(むしろ日石三菱精製の方がリストラとしてはやや遅れている?)
麻里府127千BD、大阪102千BDは、日石三菱精製の水島230BD
とともに比較的大規模製油所なので、上記3製油所の廃棄はないでしょう。
以前から話のある、和歌山石精の50千BDも含めグループ全体で効率化を
より推進すれば、十分投資効果はあると思います。
Q5、日石三菱精製との合併はあるのか。
A5、1月企画でも書きましたが、上場会社(興亜石油)と非上場会社
(日石三菱精製)の合併は何かとコストのかかるものです。特に存続会社が
非上場会社の場合、その株式価格をみなし評価され、課税の可能性がある
など、合併によるメリットよりはデメリットの方が多くなるでしょう。
エッソとゼネラルは合併なき強固な提携を、別姓結婚と称したそうですが、
今回は規模の違いもあり、結婚というより養子にしたというところでしょう。
従って当面は(吸収)合併やその必要性、更にはメリットもないと思います。
1999/7/30 NO4 文 責 垣見 裕司