電力逼迫の解消は、灯油暖房が一番
 LNGは備蓄なし、最後の砦は灯油暖房
緊急企画電力不足解消は灯油暖房」ののお客様です。

                       2021/1/13 更新 Ver1 文責 垣見裕司

全国的な寒さ+色々な要因で全国の電力需給が逼迫しています

下記は、全国の電力会社のHPから入手した12日夜時点の電力使用率です。
1月12日夜までの最大電力使用率 万kW 特記事項各社HPより
電力会社 ビーク時 使用電力 供給可能 使用率
北海道電力 95%
東北電力 9-10時 1414 1461 97%
東京電力 93%
中部電力 95%
北陸電力 94%
関西電力 8-9時 2310 2421 99%
中国電力 94%
四国電力 9-10時 496 506 98%
九州電力 18-19時 1439 1493 96%

電力の供給力は、その会社の持つ最大設備容量と思われがちですが、
最大電力でずっと運転し続けられる訳ではありません。また電気は貯めて
おける訳でもありません。従って30分毎に需要予測をして、それを10%位
上回る予備率で運転しているのです。しかし1月12日は予想を遙かに上回る
寒さとなり、各社とも上記のような危険な使用率(予備率)となりました。
100%を超えると発電機に負荷がかかりすぎ、電圧が落ち、周波数が不安定
となり最悪は 2018年9月の北海道全道停電 のようなことになります。

電力卸売り市場は 超高騰

自社で電力が足りないなら、自由化で出来た電力卸売り市場で買えば
よさそうなものですが、以下をご覧下さい。通常は10円/kWh程度の価格
にも関わらず、1月12日は154円まで高騰しました。電力卸売り市場が出来て
からの最高値更新です。原発停止で各社とも発電能力低下している上に、
世界的な石炭火力への逆風で老朽火力への投資が控えられているからです。

更に深刻なのはLNG不足 LNGには備蓄義務がない
石炭が無理ならLNGと思いますが、その前に2019年度の電源構成です。
環境エネルギー政策研究所の発表によれば、LNG35.1% 石炭28.2% 
石油他11.5% 以上火力合計74.8%、原子力 6.0%、水力7.7%、太陽光7.6%
風力0.8% 地熱0.2% 自然系合計19.2%となっています。それなら、LNGで
目一杯発電して、余った時は、揚水発電で水をダムに汲み上げて貯めておけば
良いのですがLNGの設備余力も去ることながらLNGそのものが足りないのです。
石油ならば、備蓄は180日分もありますが、LNGはたった2週間程度です。
その量は備蓄ではなく、単なる流通在庫です。足りないなら輸入すれば
良いのですが、そもそもLNGは定期契約が主流なので、大きなスポット市場
がありません。その価格も100BTU当たり21ドルで1ヶ月前の2.5倍。更に
タンカーもないので用船料も高騰。手当出来ても2ヶ月も先なのだそうです。
この電力不足の状況を受け、Jパワーは石炭を粉砕する機器の不具合で7日から
停止している松島石炭発電所の2号機について、重油を燃料として14日に同設備
の稼働を再開すると発表しました。通常は定期検査などの停止後の設備の立ち
上げ時の燃焼を助けるために重油を使用するそうですが、石油だけて運転する
そうです。本来の能力は50万kWなのですが、半分位しか発電出来ないそうです。

灯油ストーブや灯油ファンヒーターを是非お使い下さい ベストミックスが一番

上記の問題は、原発停止もありますが、オール電化等で全てを電気に頼る発想
から起きた弊害です。エネルギーの最後の砦は石油で、灯油暖房の出番です。
東京杉並区に住み、2000年に高気密住宅を新築した私でさえ、新築時から
3台の灯油のファンヒーターと、万一の長期停電に備えて1台は、電気がいらない
昔ながらの灯油ストーブを使用しています。灯油暖房の良いところはエネルギー
効率100%。昨今の雪で電柱が倒れた時の停電は、直ぐには復旧しません。
そんな時、灯油ストーブが、正に命を繋ぐ、最後の砦なのです。暖房だけでなく
お湯も沸かせ、お餅も焼けます。その暖かい灯りで、家族のみんなが安心します。
灯油の使用コストは、当社HPベストミックス暖房探求記1 2 3で紹介しました。
灯油や電気の価格にもよりますが、当時の計算では、外気温が7度以下なら、
エアコンよりも灯油の方がお得です。
寒冷地や雪国の方は勿論、節電のため
にも是非皆様、灯油暖房をお使い下さい。幸いアマゾンでもまだ購入可能です。