東京都石油商業組合 新燃料委員会
 SS併設型水素スタンドの普及に向けて

本HPは、東京都石油商業組合の新燃料委員会が、東京都内における
SS併設型水素スタンドの普及を目的として、都内や全国のSS経営者
また都民の皆様や一般消費者向けに情報発信をしているページです。

電気自動車(以下EV)は、走行時こそCO2を排出しませんが、日本の
電力は2022年でも約7割以上をLNGや石炭、石油等の火力で発電して
いるので、環境に良いとは言えません。

そこで水素と酸素で電気を発電してEV同様モーターで走る燃料電池
自動車(以下FCV)ならば、EV同様、走行時に全く二酸化炭素を排出
しないだけでなく、再生可能エネルギー由来の水素で走るFCVならば
真のカーボンニュートラルを実現出来ることになります。

そのFCVの普及には、インフラとしての水素ステーションが必要です。
これを長年「卵と鶏の関係」に例えられて来ましたが、当時の舛添東京
都知事
が立ち上げた通称「東京水素戦略会議」において都石副理事長
の垣見裕司委員が、「卵と鶏」ではなく「花とミツバチ」の表現でプレゼン
したところ舛添知事も賛同し日本経済新聞にも掲載され、トヨタの豊田
章男当時社長もこの表現を使い始めました。日経新聞参照

 すなわち、FCVか水素スタンドのどちらが先かではなく、最初から共存
共栄が絶対条件なのです。そのFCVを作るトヨタは年間2兆円の利益を
出す日本でトップ企業ですが、我々SS業界は、7割が1SS1カンパニー
と言われる零細企業なので、もし水素スタンドを本気で普及させるには
国や都、自動車業界や石油元売からの支援が必要なのです。

 もし東京都内、特に23区や地価の非常に高い、都心5区等に水素スタ
ンドを建設しビジネスとして設立させるためには危険物を日常的に扱って
いる我々ガソリンスタンド(以下SS)に併設するのが最も合理的です。

実はSSと水素スタンドの併設は2014年に既に実現しており、ENEOSを
中心に全国で40数箇所既に存在しますが、問題はSSの面積です。
標準的には1000坪クラスの超大型SSで最小でも約700坪となっております。
しかし地価の高い都心5区に700坪の広さのSSなど一箇所も存在しません。

従って都内に水素スタンドを作るならば、現在、大型プラントや工場を作る
ことを前提とした水素関連の法律や規制を、SS併設型スタンドを作る事を
目的として、大幅に規制緩和することが必要だと、10年前から国や都に
要請しております。

最もわかり安い表現ならガソリンや灯油並の規制緩和で、具体的には、
灯油の地下タンクの代わりに液体水素の地下タンクを設置し、SS
キャノピー上に大気熱で気化させるためのタンクを置き、800気圧となった
気体の水素を灯油計量器の代わりに設置した水素ディスペンサーで
FCVに供給出来るようにするのが理想です。

現在の最大の問題は、道路と水素設備との離隔距離が6m必要で、ガソリン
の4mと異なることです。この2m差が非常に大きいのです。
            
以下、現在使用中の今までの我々の活動を年表にしてみました。

           2023/3/30 更新作業中 文責 担当副理事長 垣見 裕司

我々の主張を1枚に纏めたものが以下のポスターです

現在使用中のポスター 初代ポスター
今までの活動
 年月日         主な出来事 と  垣見注釈
2010〜2014 トヨタ系シンクタンク主催による水素スタンド研究会参加
2011/10/18 都石商大手会でトヨタFC部の広瀬部長と垣見委員が講演
2012/9/13 都石商新燃料委員会でトヨタFC部三谷主幹を招き勉強会
2013/9 日本初 SS併設型水素スタンド ENEOS海老名中央見学
2014/5/16 舛添知事主催 水素社会の実現に向けた東京戦略会議
2014/7/4 同上 戦略会議で 垣見副理事長プレゼン 内容はこちら
2014/7/30 同上 戦略会議で 垣見副理事長追加説明
2014/7〜8 全国石油商業組合連合会 機関誌ぜんせき上記紹介
2014/7〜8 垣見副理事長 石油連盟主催の北海道で講演し普及活動
2014/11-12 戦略会議での垣見発言「花とミツバチ」が日経記事
以降トヨタの豊田章男社長もこの「花とミツバチ」表現となる
現在 データエラー 更新作業中
2017/11/1 小池都知事も参加し Tokyoスイソ推進チーム発足
2019/9/16 Tokyoスイソ推進チーム羽田空港でPRイベントに参加
2020/10 石油連盟web セミナー 垣見副理事長講演
2021/9 石油連盟web セミナー 垣見副理事長講演
2022/3/31 都石商にてオリンピック仕様のトヨタミライ購入
2022/7/15 石油連盟主催 岩手県石油セミナーで垣見副理事長講演
2022/9/2 石油連盟主催 青森県石油セミナーで垣見副理事長講演
2023/2/6 東京都主催水素セミナーにおいて都石がブース展示

2022年度のEV及びFCVの販売台数 3月は推定

2022年からEVの販売台数が急増 一方FCVは僅か500台か