エクソンモービル日本市場も再編開始 1/26発表の内容とその意味や今後への課題を考える |
何故でしょうか。昨年1月企画
掲載のEMGK資本製品供給相関図をご覧ください。
キグナスは販売で独自サインポールを持つ知名度もある会社ですが、資本構成は
東燃とニチモウ各50%の子会社で非上場会社です。またキグナス石油精製も
実はキグナスの子会社ではなく、東燃の100%子会社であることが分かります。
首都圏等限定された地域と販売効率の良さでSSの競争力はかなりあると評価
されていますが、販売シェアーは約1.6%で決して高いとは言えませんし。
やはりニチモウとの関係が確定しない間は各種の発表に登場するのは無理で、
エクソンモービルから見れば、まず親会社の東燃からということでしょう。
一方、極東石油工業は三井石油や究極的には三井物産の方針次第でしょう。
業界人はびっくりしたものでした。これに対し両社は「詳細は12/20発表の
通りで現時点では具体的に何も決まっていません」とのコメントを発表しました。
通常、根も葉も無い時はもっと強く完全否定するのが常ですので、当たらずとも
遠からずというところでしょう。というのも日本のエクソングループで上場して
いるのはこの2社だけ。そして昨年1月企画でも申し上げた通り、上場会社と
非上場会社との合併は非上場会社の株が時価評価されることとなり、評価益課税等
思わぬコストがかかることが考えられます。その点、業務的には緊密ではない
両社の合併話が持ち上がった真意は、合併コストやエクソンモービルとして持株
比率がともに50%であること等、諸問題が少ないのがその理由かと思います。
していますが、本当にそうでしょうか。先のエッソやゼネラルがLPGの小売
事業からの撤退を、関係代理店に発表日まで全く知らさなかったことや、
一部事前に情報が伝わったケースでは、関係者が退職を余儀なくされたこと、
更には、昨年末発表されたエッソバデール社長のモービル社長兼務の人事など、
やはり外資特有のドライさが存在すると思います。昨年の企画でも申し上げた
通り、モービルには超優良大規模特約店が数多く存在する特徴は、比較的小規模
代理店を多くもつエッソのそれとは大きな違いがあり、昨年までモービルの販売
シェアー拡大を担って来た大規模特約店の今後の動きが注目されるでしょう。