ENEOSでんきも燃料調整費の上限撤廃
 11月から約款変更12月から値上げへ 
あなたはENEOS電気都市ガスの 番目のお客様です。
大手のそして自家発電所を持つ新電力の中では、多くの想定ケースで
実質業界最安値を誇って来たENEOSでんきではありましたが、11月より
その約款を変更すると発表がありました。
 当社HP経由、或いは当社のSSからのご紹介で、ENEOSでんきにお申込み
頂いたお客様におかれましては誠に申し訳ありませんが、「東京電力
の標準電気料金より安い」ということが言えなくなってしまいました。
今月はこのお詫びと電力業界の経営環境についてご説明させて頂きます。
    Ver3 2022/10/24  11/2追加 1630 文責 垣見裕司
但し2023年6月 東京電力の値上げで再び安値となりました。2023/6/1

ENEOSでんきにおける燃料調達費調整額の変更についての発表内容
ENEOSからの発表は以下の通りです。
https://www.eneos.co.jp/information/upload_pdf/20220930_01_01_2011378.pdf
「ENEOSでんき」における燃料費調整額の変更について(以下要約)

ENEOS株式会社は、「ENEOSでんき」の燃料費調整における上限価格の
設定 を 2022年 11月 1日から廃止いたします。

「ENEOSでんき」では、毎月の燃料価格の変動を燃料費調整額として電気
料金に反映しており、この燃料費 調整額には、燃料価格の上昇によるお客さま
への影響を緩和するため、上限価格を設定しておりました。しかし ながら、昨今の
日本卸電力取引所の取引価格および燃料価格の高騰等の情勢を踏まえると、
今後も電源調達コストの高騰が避けられない状況となることが見込まれます。
弊社では、電力調達の見直しや業務効率化等のコストダウンに取り組んで
参りましたが、電源調達コストが企業努力の及ばない水準まで上昇しており、
燃料費調整における上限価格の設定を維持することが困難な状況となりました。
 つきましては、適切な電源調達コストを電気料金に反映して安定的な電力供給
を行うため、2022年 11月 1日 から、以下に記載のとおり、燃料費調整における
上限価格の設定を廃止させていただきます。

1.燃料費調整における上限価格設定の廃止について
 燃料費調整制度に関し、燃調費調整額の算定に用いる平均燃料価格の
 上限設定を廃止いたします。 なお、燃料費調整制度および本変更による
 燃料費調整単価等への影響については、別紙(参考情報)をご参照ください。
2.本変更の適用開始時期について 料金算定期間の開始日(検針日)が
   2022年 11月 1 日以降となる電気料金(12月分の電気料金)からです。
燃料費調整制度とは何か
火力発電用の燃料価格(貿易統計に基づく平均燃料価格)の変動を
電気料金に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気
料金を調整する制度です。燃料費調整額は、各月の燃料費調整単価
に使用電力量を乗じて算定します。基準とする燃料価格と比較して
平均燃料価格が上昇した場合は、燃料費調整単価がプラスとなり、
平均燃料価格が低下した場合は燃料費調整単価がマイナスとなります。
例えば7月8月9月のLNG、石油、石炭の輸入金額の平均を算出し、
予め決められた基準金額と比較し、上昇していれば、2ヶ月のタイム
ラグを以て、12月の料金に反映される仕組みです。以前は中3ヶ月
ありましたが、今は2ヶ月に短縮されました。一方、顧客保護の観点
から規制料金には、燃料調整額に上限が設定されているので今は、
規制料金<自由料金という信じられない逆転現象が起きています。

大手電力の規制料金上限到達と自由料金上限廃止時期

燃料価格高騰は大手電力も新電力も共通です。大手電力の上限
到達時期と値上げ検討の有無、自由料金の上限撤廃時期です。
 料金体系区分→ 規制料金・上限他 自由料金
電力会社名 上限到達 値上げ 上限撤廃時期







北海道電力 2022年8月 未定 2022年11月から
東北電力 2022年6月 来年度 2022年10月から
東京電力 2022年9月 検討中 上限なし
中部電力 2022年10月 未定 2022年11月から
北陸電力 2022年2月 23/4 上限なし
関西電力 2022年3月 未定 上限なし
中国電力 2022年3月 23/4 上限なし
四国電力 2022年3月 検討 2022年10月から
九州電力 2022年8月 未定 2022年9月から






楽天でんき 2022年6月から
auでんき 2022年11月から
大阪ガスのでんき 2022年11月から
ソフトバンクでんき 2022年11月から
JCOMでんき 2022年11月から
ENEOSでんき 2022年12月から
ドコモでんき 2023年1月から
大手電力会社の4-6月期決算は軒並み大赤字
日本はエネルギー資源の多くを輸入に頼っています。
原油価格の$ベースでは一服したものの、円安がそれを全て帳消しにし
円ベースでの輸入価格は高止まりしています。その結果電力大手各社の
4-6月の決算は軒並み大赤字か、黒字でも前年を大きく下回っています。

一市民としては値上げをしてほしくはないのですが、日本経済全体を
考えると、値上げもやむを得ないのではないかと思います。
下記表は、電力会社10社の4月から6月の決算発表を纏めたものです。

上段は、2022年の4-6月期の数字です。カッコ内は前年対比です。
マイナスの場合は(-)と記載しています。
下段は、発表している会社のみですが、2023年3月末期の予想です。
・・・は、未発表、又は非公表です。



では具体的には一般のご家庭で、月間いくら位上がるのか
前置きはこのくらいにして、では12月から一体いくら上がるのか。
実はENEOSがHPの中でそれを試算してくれていますのでご紹介します。

2022年12 月分の電気料金から適用となりますが、ご参考までに2022年
10 月分の燃料費調整 単価における差額については下表の通りです。
なお、燃料費調整単価は、貿易統計に基づく平均燃料 価格により
毎月変動いたします。(以上4行 ENEOS説明))
具体的には東京電力管内の東電料金は既に上限に達し、5.13円に
抑えられていた調整価格が、8.07円に2.94円上昇するので、月間
300kWhお使いなら882円上昇しますという具合に見て下さい。

では既にENEOSでんきをお使いの皆様はどうすればよいのか
上記説明の通り、大手電力会社は自由料金の上限無しもしくは
上限撤廃を発表していますので、大手電力会社の自由料金との
比較ならENEOSでんきをそのままお使い頂くのがよいと思います。

いや1ヶ月でも月間822円でも安い方がよいというお客様は、既に
ほぼ全部の電力会社で、規制料金より自由料金の方が高い状況が
発生していますので、東京電力の規制料金の例えば従量電灯Bへ
切り替えるのがよいと思います。実は、私も試したのですがWebからは
東京電力の自由料金の中でしかプランを選べないようなWeb設計に
なっているようなので、電話等で申込むしかなさそうです。
尚、ENEOSでんきから各電力会社の規制料金への変更の場合は
ENEOSでんきへの届け出が必要なのでこちらからお願いします。
尚、切り替え先の電力会社から、切り替え日の連絡は不要と言われた
場合は、ご連絡の必要はありません。詳細はこちらをご参照下さい。
https:://krs bz/eneos/m?f= 87 & 1420 03 & 1447 1=1
ENEOSでんき 都市ガスを新規で申込みのお客様は

さて 本HPをお読み頂き、ENEOSでんきやENEOS都市ガスに
ご加入頂ける方は、3000円のQUOカードを差し上げております。


http://www.kakimi.co.jp/e-denki-gas.htm こちらからどうぞ