初著書本「よくわかる石油業界」出版記念
 業界を研究する学生様、業界関係者様、需要家担当者様も是非どうぞ
あなたは、「よくわかる石油業界」出版企画の番目のお客様です。
いつか本にしたい!。HPを書いていらっしやる方ならこの夢は、誰でも持っていると思います。
私も時間が出来たら、自費出版でもいいから、書かせて頂こうと思っていたのですが、まさか
日本実業出版社のベストセラー「よくわかるOO業界」シリーズのお話を頂けるとは夢にも
思っていませんでした。今月は記念すべき初著書のご紹介です。 文責 垣見裕司09/4/15V1

「気愛」をいれて10年書いて来たHPにもある意味欠点がある

当社のHPは、毎月1回旬なテーマを決め、かなり勉強し、表現はなるべく優しくするも
内容は、深く掘り下げています。従ってある月だけを読んでも完結しているところが、
日記的なプログとの一番違うところだと思います。しかし初掲載から13年もたつと、
例えばセルフSS解説も、4回書いていることに気がつきました。そろそろ初回に遡って
削除か修正し新しく書きえるべきか。反対にあの当時は、こう思っていた事を残す方が
よいか?。結果として多忙を言い訳に「時間が出来たら、本にまとめよう」が結論でした。

「ご縁」を頂いた前著者の渡辺昇先生(博士)

そんな時、本HPでもご紹介し、私がご尊敬申し上げる
渡辺先生から久しぶりにご連絡を頂きました。先生は
外資系石油元売の本社や支店長を歴任後、ヒューマン
ウエア・コンサルティングの代表となられ、小売流通分野等
へ真の顧客満足(CS)経営を解いてご活躍中です。
日本経営品質協議会制度検討委員や千葉県経営品質賞
制度委員長の役職され、SS業界では、用品卸販売トップ
企業のムラキの講演もされていたので、ご存知のSS業界
関係者も多いかと存じます。
実は1996年時点で、日本実業出版の「よくわかる業界シリーズ」に石油業界がなく
業界出身者として、正しく理解して頂ける本が必要との思いで、日本実業出版さんへ
提言の結果、自らが執筆されたのが、1997年版の「よくわかる石油業界」初版本です。
尚、渡辺先生は「この年で」と言ったら大変失礼ですが、早稲田大学で勉強・研究され
経営品質に関する研究で、2008年博士学位を取得されたので、本当に頭が下がります。

お手伝いモードから気愛を込めた本気モードへ この1-2年は激動の時だった

その渡辺先生から「出版社から改定要請が来ているので垣見さん全面的に手伝って」
とのご依頼を頂きました。最近の先生のご研究やコンサルタント分野は多岐に及び
石油業界は主ではなくなり、新鮮な日々の情報に接する機会が少なくなってきたとの
お話も聞きました。私は以前から、先生の手のひらの上にいるような存在ですから、
「はい」と一つ返事です。でも正直申し上げれば、業界本としてはめずらしく、3万部を
売り上げたベストセラーですから、改定し過ぎない方が良い=楽?、すなわち私は、
ここ1-2年の旬な話題だけ、HPから見繕って書き直して、提出すればいいと安易に
考えていました。でも、よくよく考えると、この1-2年の業界は激動の時代でした。

 2008年の暫定税率問題、昨年来の原油大暴騰とその後の大暴落。
 国内市況の大暴騰と大暴落、更に新仕切り体系導入。そして大幅な需要減。
 過当競争等の市況問題、公取問題、発券店カード問題。
 プラグインハイブリッド車や電気自動車等近未来自動車予測と時代に対応した
 近未来のSSの姿。バイオガソリン、燃料電池、環境問題、近未来エネルギー。
 また前改定が2002年なので、それ以降も含めて長期的に考えると、
 伸びる一方で閉鎖は皆無に近かったセルフが、今転換点に達したこと。
 SS絶対数問題から、精製元売では、サルファーフリー等々です。

こうして改めて考えてみると、石油業界と&SS業界のこの1-2年は、自由化以降の
10年分の変化より、むしろ変わっているのではないか。もしそうならその速度も5倍
以上だと改めて気がづかされることとなりました。
 そして最後の一押しは、頼りにする先生が一時体調をくずされたことで、気楽な
お手伝いモードから気愛(エネルギーと愛情や想い)をこめた本気モードとなりました。

完成した本の内容は

1章 知っておきたい石油業界の常識【石油業界の全体概要を理解する】
 1 ● 石油業界とは               2 ● 日本の脆弱なエネルギー体質
 3 ● 典型的な輸入産業            4 ● 石油は国民生活の必需品
 5 ● 石油製品ができるまで          6 ● 円高/円安と原油価格
 7 ● あと何年原油はあるの          8 ● 原油確保
 9 ● 原油輸入と安全対策          10 ●原油の国家備蓄
11 ● 国際石油産業の仕組み         12 ● 国際石油企業の動向
13 ● 主要消費国の石油事情         14 ● 新たな石油危機?

2章 大きく変わる国際原油市場【国内石油事情と深く関連する原油事情を理解する】
 1 ● 大変化した石油価格の常識
 2 ● 価格決定権の歴史 @ 欧米メジャー覇権の時代 A主役はスポット先物市場へ
 3 ● 原油価格はなぜ高騰したか
  @ ファンダメンタルな3つの理由と産油国政策 A 新しい投機マネー国富ファンド
  B 欧米メジャー、米国の姿勢           C ブレーキをなくした原油市場
4 ● 市場の価格安定機能の現実      5 ● 適正な原油価格とは

3章 大きく変わる石油業界の構図
 1 ● 業界再編は最終段階へ          2 ● 元売各社の資本形態
 3 ● 各グループの精製能力と販売売力   4 ● さらに進む製油所の統廃合 
 5 ● 今も生きる規制緩和の教訓
 6 ● 業界を挙げた環境対策 1サルファー 2バイオガソリン(ETBE)
 7 ● 変化する製品需要構造 ○ 産業用エネルギーの需要構造
    電力事情と産業用エネルギー 輸出と元売り収益構造 製品価格の変化
 8 ● 大きく変わる仕切り体系 ○ 旧仕切り体系の問題点
 9 ● 新仕切り価格体系とは           10 ● 価格指標を考える
11 ● 新仕切り価格体系と末端価格       12 ● そして業界の将来

4章 大きく変わるSS業界の最新事情
 1 ● 急激に減少し始めたガソリンスタンドと事業者数の減少
 2 ●都道府県別の状況              3 ● プライベートブランドの台頭
 4 ● 元売と特約店の関係の変化 元売とは何か より対等関係に
 7 ● 二極化が進む生き残る特約店 販売店
 8 ● 進むハイオクガソリン離れ  発券店値付けカード問題
 9 ● 石油にかかる税金             10 ● 石油関連税の位置づけ
 11 ● 暫定税率と一般財源化問題       12 ● 暫定税率廃止のドタバタ劇
 13 ● ガソリン税は高いか            14 ● 将来に向けた税政策を

5章 解禁10年、セルフSSの実力と今後のSS動向
 1 ● 日本のセルフSSの仕組み         2 ● セルフSSの増加推移
 3 ● セルフへの業態転換の理由        4 ● セルフ成功のビジネスモデルか
 5 ● 先進事例 米国におけるセルフSS 
 6 ● セルフSSが利用者にもたらした利益と業界にもたらした負の遺産
 7 ● セルフSSと一般SSの比較検証 ○ フルサービス業者に残存利益も
 9 ● 今後のSS経営はお客様のニーズが基本 10 ● 甘くはない多角化への道
 11 ● 車の進化はSSを変える    ○ レクサス以降、SSの点検サービスは不用に?
 12 ● 顧客満足と社員満足の時代へ

6章 石油業界と近未来電気自動車
 1 ● 近未来自動車の主流は何か      2 ● 電気自動車の時代は来るか
 3 ● 電気自動車のイニシャルコストとランニングコスト
 4 ● SSと電気スタンド             5 ● 電気スタンド設置のもう一つの課題
 6 ● 燃料電池自動車の可能性

7章 将来の日本のエネルギーを考える
 1 ● 原発問題と石油業界            2 ● 必要不可欠な太陽光発電
 3 ● 一般家庭用エネルギーはどうなる    4 ● 定置式燃料電池の実力
 5 ● 産業用エネルギーの効率化        6 ● バイオ燃料の可能性
 7 ● メタンハイドレードは日本を救うのか   8 ● 水素社会は本当にくるか
 9 ● 風力発電はなぜ普及しないのか    10 ● 我が国のエネルギー政策への提言
11 ● 改めてガソリンスタンドの将来性

大変読みやすく構成されています。そして私のお勧め章は

この本の素晴らしいところは、どこから読んでも大丈夫というコンセプトで書かれて
(書かされた)いるので大変読みやすいと言われています。「WTI」や「業転」等の
ちょっとむずかしい業界用語には、欄外に注釈をつけてありますし、一項目に
つき、概ね見開き2ページか4ページで完結しています。更に4ページ等に亘る場合は、
半ページ等に図や表が挿入されていて、大変理解しやすくなっています。
もっとも字数制限があるので、書き手の私としては、ダラダラかけず、とても大変
でしたが、非常に良い勉強となりました。
対象としては、業界を目指す大学生、業界人の若手から管理職の基礎知識として、
またSS所長、そして需要家様の購買担当者様にも一冊手元において お使い頂け
ればと思います。
私が特にお勧めところは、2章の原油問題、3章なら新仕切り体系、4章は元売と
特約店の関係、5章は後半のこれからのSS像、そして6章 7章です。

立場の違う方にも本当に本当にお世話になりました

今回の執筆に当たっては、SS業者ではあるものの出来るだけ公平な立場で書かせて
頂きました。その意味では、渡辺先生は元売出身者、私はSS特約店経営者ということで
バランスはとれているのかもしれませんが、念には念をいれ、現役の元売幹部の方にも
個人的立場で読んで頂き、少なからず駄目だしをして頂きました。同様にご当局の方、
電力更には、原発関係の方、そして自動車関係の方、特にレクサスについては、直接
的な担当者にまでお目通して頂いて、些細なご指摘ながら、言われてみれば、その通り
という本当に貴重なアドバイスを数多く頂きました。
改めてこの本が本当に多くの方のご協力により、出来上がったと、皆様に深く御礼
申し上げる次第です。本当に本当にありがとうございました。

皆様に「感謝」を込めてお送りします。じゃ「読んでやろう」と思って頂けた皆様へ

最新〈業界の常識〉 よくわかる石油業界
著者名:渡辺昇・垣見裕司 
出版社名:日本実業出版    価格 1470円 税込み
発行年月:2009年4月17日 店頭販売予定。
ISBNコード:978-4-534-04541-6(4-534-04541-7)
1冊お買上げ頂ける方は、お近くの書店でお求め下さい。
 自費出版ではないので、ある程度大きな書店はあるとお伺いしております。
2冊買ってやろう、もしくはお近くの書店にない方、是非アマゾンドットコムでどうぞ。
 2冊もしくは、私が是非お勧めしたい別の本との合計1500円以上お買い上げ
 頂ければ、送料無料となります。
 更にアマゾンの(値引き相当)ポイントが、付きますので是非ご利用下さい。



10冊以上ほしい。社員教育等で使いたいという方は、
直接垣見か、弊社お問い合わせページからご連絡下さい。
アマゾンポイントに負けない企画?をご用意してお待ちしております。
また2009年度も全国の石商様から講演で呼びたいというお話を聞いております。
かばんに入る範囲内でお持ちしますので、その時にお声がけ頂いても結構です。
よろしくお願いします。                     2009/5/10 Ver3

あるネット販売で、本の内容が載っていましたのでご紹介します

◎いま注目を集める業界のしくみと原油価格の動向
 2008年、原油やガソリン価格の暴騰とその後の急落で注目を集めた石油業界。
 あらゆる生活関連物資の価格を押し上げるなど、生活環境や生活スタイルにも
 大きな影響を与え、多くの国民の関心を集めた。 その業界のしくみに加え
 いま特に注目される国際原油価格の決まり方やその動向に焦点を当てる。
◎大きく変わった石油卸価格決定方式
 従来、複数の価格決定方式が存在、同じ地域同じ系列で大きな開きが出るなど
 その不透明さが指摘されてきたガソリン(卸)価格。そんな業界商慣習を改める
 大きな改革が2008年10月より実施に移された。新仕切り体系と呼ばれる新しい
 価格決定方式を紹介するとともに、そのメリット・デメリットまで解説する。
◎将来の自動車、エネルギーの動向にも注目
 CO2問題などを受け、従来のガソリン車から、ハイブリッド車、 そして電気
 自動車や燃料電池自動車へ進化しようとしている自動車。石油に代わるもの
 として注目を集めるバイオ燃料、メタンハイドレートなど次世代エネルギー。
 それぞれ有望な方向性はどれなのか、業界はどう対応するのか考察する。

amazon売上ランキング速報 資源エネルギー分野 第1位 感謝 5/10追加

嬉しいニュースが入って来ました。書籍インターネット販売では恐らく世界一の
アマゾンでの話ですが、「ビジネス・経済」の中の「産業研究」の資源・エネルギー
分野でなんと1位となりました。下記がその記念すべきページです。



ジャンル別から入る、ビジネス経済/産業研究/資源エネルギーでの「売れてる順」 と
ベストセラーから入る、ビジネス経済/産業研究/資源エネルギーの「1時間単位」順 と
若干順位が違うようですが、それでも上位にいることは大変光栄なことです。

気になるのは、もう一つ上の「産業研究」。すなわち全産業ではどうかと調べましたが
ジャンル別から入るビジネス経済/産業研究の 売れている順 と ベストセラー順
やはり微妙に違いますが、最高14位、を確認しております。最低52位
今現在の産業研究のベストセラー順位は1-25位26-50位51-75位76-100位です。