大型の介護老人保健施設「菜の花」 ご竣工
  地域密着の医療施設に、LPガス設備のご提案した私たち 
あなたは 5月企画の 番目のお客様です。今月は弊社LPガス部の話で恐縮ですが、
地域密着型の大規模介護老人保健施設「菜の花」様に、私どもがご提案して来た、LPガスによる
空調システム等が採用され、その設備工事が無事完成しましたので、今月は、その報告をさせて頂きます。

「介護老人保健施設」とは何か
皆様は、「介護老人保健施設」という言葉をご存知ですか。実は私も漠然としか分かりませんが
病院を退院しても直ぐにはご自宅での生活に時間がかかるようなご老人の為の、自宅復帰と自立
を支援する中間施設であり、ご老人の為の「リハビリセンター」的な役割を果たしているところです。
そしてこの「菜の花」さまでは、次の3のサービスに力を入れていらっしゃいます。

1.入所介護サービス Home Nursing
  住み慣れたご自宅や、新たなる療養生活の場への適応力を回復して頂くこと
2.短期入所サービス Short Stay
  介護するご家族を支援するための、様々なサービスを提供すること。
3.通所リハビリテーションサービス
  自立を支援し、適正な医学管理に基く、在宅療養生活のマネージメント

運営は、 医療法人社団 幹人会 様で、他に 福生クリニック を開所されており、正に
地域密着の活動を展開されておられます。

「菜の花」の施設概要をご紹介します
所在地は、東京都西多摩郡瑞穂町殿ヶ谷
入所定員、100名、通所リハビリテーション定員40名
構造規模、鉄筋コンクリート4階、
延床面積、4500m2
敷地面積、3000m2
療養室、 個室:12、2人室:4、4人室:20
その他、食堂、特殊浴室、一般浴室、診察室、
機能訓練室 レクリエーションルーム、
通所リハビリテーション室、家族介護教室等
以上を見ただけでも、その規模がお分かり頂けると思いますが、間違いなく地域最大の施設です。
決して高くない GHP(ガスエンジン ヒートポンプ エアコン)のイニシャルコスト
地上4階建て療養室、診療室、食堂、浴室、リハビリ室、な どおよそ70の部屋、 エントランスや
廊下など延べ床面積4,550uの施設を空調する為に合計能力244馬力のGHPを提案しました。
   空調設備、三菱重工製GHP 合計能力244馬力、室外機は屋上設置
          20馬力x6機、16馬力x5機、13馬力x2機、10馬力x1期、8馬力x1機
設計当初、当然?計画されていたのはEHPです。これをイニシャルコスト、ランニン グコストの両面
から 徹底比較し、トータルコストにおいて勝るGHPをご採用いただきました。
ランニングコストに関しては言うまでもなくGHPに軍配が上がることはご承知の通りですが、実は、
イニシャルコストでも決して高くはありません。これは、GHPとEHPの本体価格だけで、イニシャ ル
コストの比較をするのではなく、設置に伴ってかかる付帯設備、すなわち電気の受電設備である
キューピクルやその配線などもEHP設置のイニシャルコストになるからです。
当然EHPを設置する為にはキューピクル(受電設備)も大きくしなければなりませんし、電気を供給する為の幹線(電線)も太くしなけてばならないので す。このEHPを設置する 為に大きくしなければならない受電設備や配線が電気工事全体の中に隠れてしまって いるので、なかなか わかりにくい部分なのですが、GHPを採用されたことで大幅に低減され、イニシャル コストの差が小さくなり トータルコストにおいてGHPが勝ったわけです。

給湯のコンセプトは、集中と分散のベストミックス
空調のコンセプトが全館集中だとすれば、給湯ニーズの対応は集中と分散のベストミックスです。
例えば、超大型の給湯器で微量のお湯を長い配管で24時間供給し続けるは如何にも非効率です。
各機器の長所をベストミックスしました。すなわち
1階の厨房関係には、200号マルチ給湯器 1機(循環式)を
前述の各療養室には、50号x2機、24号x5 機、16号x4機 (以上ノーリツ製)を
そして最上階の、眺望が非常に素晴らしい、大浴場用(10m3)には、大型温水ボイラー 3機を
屋上設置に設置しました。
これにより、その使用量やその頻度等、それぞれのニーズにあった機器を、配管長も含め
最適な場所に、最適な機器を配置出来たと思っております。

写真左、整然と並べられたGHPの室外機です。写真右、3機の大型温水ボイラーです。


 



予想使用量は月10t
上記設備がフル稼動時の最大消費量は、220kg/h。
平均消費率を30%と見てもその使用量がお分かり
頂けるかと思います。

この設備に対し、安定供給を行う為に貯蔵量2.9tの
バルク貯槽を地下埋設式で設置いたしました。

またガス発生率の関係から能力200kg/hのベーパー
ラィーザー(強制気化装置)を予備を含め2基設置しました。
これは、もし片方がダウンしても継続的な供給を行う為の
措置で、自動的に切り替わるようになっています。

この他電話回線を利用した集中監視システムを設置し、
当社配送センターからガス残量や警報などを24時間監視しています。
設備の安全は、多岐にわたり設置された安全装置により確保されています。
バルク貯槽やベーパーライザー、また厨房室にはガス警報器、供給配管には緊急遮断弁、更に
ガスメーターも対震遮断弁を内臓、万が一の時はこれらの安全装置が災害の発生を防止します。

LPガスの供給は、弊社瑞穂LPガス供給センターから2.3tのバルクローリーで供給しています。

右写真は地下貯槽上です。右奥に見えるのがペーパーライザーです。
手前は、ガスメータですが、その大きさがご理解頂けると思います。


LPガスの優位性をご理解頂き、身の引き締まる思いです
当社は、これまで様々な分野にGHPを供給して参りました。
大型物件としては、99年4月に本HPでもご紹介した、
 売場面積1千坪のスーパーマーケットの「いなげや」田無芝久保店様(195馬力)
2002年9月に完成した、店舗面積100坪 焼肉「安楽亭」東村山店様(53馬力)等がありますが
介護老人医療施設という正に24時間稼動の社会的に非常に重要な施設において、LPガス並びに
GHPの、経済性、安全性、そして環境特性をご理解頂けたことは、大変嬉しく思うとともに、ご提案
申し上げたものとして、大変身の引き締まる思いです。

私どもは、もはや「LPガスを売っている」のではなく、お客様の立場にたって考え、
   「安全性、経済性、利便性、そして環境性等をベストミックスした総合快適性」
をご提供する事を念頭に今回のこの経験と実績、そして地域NO1の供給力をもって、
今後この分野にも力をいれて行きたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
                                            
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