電力契約見直しからSS併設水素スタンド(ステーション)まで 河辺SS太陽光発電と驚異の水素スタンド(ステーション)ヒット報告 |
先月企画は、自宅での白熱灯を電球型蛍光灯に変更したときの実証試験報告と
会社施設でも交換を実施した、誰でも出来る身近な話題から、家庭用燃料電池の
本当の実力。そして太陽光発電や、石油業界だけなら25%削減は達成可能な話。
少し飛躍して 我々業者レベルでも出来そうなスマートグリッド構想 + 近い将来の
電気自動車のとのバッテリーの組み合わせ。そして水素スタンドビジネスモデル。
そして思考実験ながら近未来予測まで、実は幅の広いアラカルト的な内容でした。
自分でも、毎月の企画としては、もったいない位の内容の多い「大作」と思いますが
読者の皆様は、一体何に反応して見に来て頂いたのでしょうか。
頂く感想メールは、知り合いや業界人の方が多いのですが、その内容は、
「蛍光灯がこんなに経費削減になるとは思わなかった。」
「自分の自宅でやってみることにした」。「東芝の小さい蛍光灯は確かに品薄。」
家庭で結論を直ぐに会社で実行するのとはすごい等のおほめの言葉でした。
そうするとやはり 節約ネタが受けたのでしょうか 。でも本当は、違うような気が
しますが、まずは、SSの本当の電気代削減の提言から始めます。
下記表は、平成20年11月にセルフ河辺SSをお引き受けして以来の電気代です。
前特約店は24時間営業。私どもは、人員は全て自前でスタートしたので、8-22時
と時間短縮の了承を頂いてのスタートなで、まず半年間データを取ってみました。
そしてこの半年間のデータをもって、東京電力に正直に相談に行きました
使用期間 契約内容 契約容量
契約電圧電灯動力
使用料電気料金 内消費税 合計金額 H20.11.1
〜11.13従量電灯C 19kVA 1,378 35,074 1,670 48,935 低圧電力 23kW 306 13,861 660 H20.11.14
〜12.14従量電灯C 19kVA 4,019 101,185 4,818 138,582 低圧電力 23kW 1,151 37,397 1,780 H20.12.15
〜1.14従量電灯C 19kVA 3,358 89,918 4,281 130,432 低圧電力 23kW 1,265 40,514 1,929 H21.1.15
〜2.12従量電灯C 19kVA 3,555 94,949 4,521 136,128 低圧電力 23kW 1,314 41,179 1,960 H21.2.13
〜3.11従量電灯C 19kVA 3,073 82,639 3,935 120,032 低圧電力 23kW 1,035 37,393 1,780 H21.3.12
〜4.13従量電灯C 19kVA 2,975 78,648 3,745 112,570 低圧電力 23kW 809 33,922 1,615
東京電力と相談の結果、上記二種類の契約を 低圧高付加契約に代えた方がよい
との結論に達し、早速、契約の変更をしました。その結果が下記表です。
3月と4月の単純比較はできませんが、少なくとも月、2-3万円は安くなったようです。
そんなことなら、「東電は何故言ってくれないの」と思うかもしれませんが、他の直営を
検討したものの、効果がありそうなのは、河辺SSだけでしたので、せめて「相談する」
という実行力くらいは、我々使用者にも必要なのかもしれません。
使用期間 契約内容 契約容量
契約電圧電灯動力
使用料電気料金 内消費税 H21.4.14〜5.14 低圧高負荷 42kW 3,083 89,252 4,250 H21.5.15〜6.11 低圧高負荷 42kW 2,543 80,966 3,855 H21.6.12〜7.13 低圧高負荷 42kW 3,120 88,289 4,204 H21.7.14〜8.12 低圧高負荷 42kW 3,526 95,036 4,525 H21.8.13〜9.13 低圧高負荷 42kW 3,603 95,186 4,532 H21.9.14〜10.14 低圧高負荷 42kW 3,329 90,148 4,292 H21.10.15〜11.12 低圧高負荷 42kW 3,421 89,528 4,263 前年改善 H21.11.13〜12.13 低圧高負荷 42kW 4,594 103,879 4,946 -34,703 H21.12.14〜1.14 低圧高負荷 42kW 5,047 109,523 5,215 -20,909 H22.1.15〜1.19 低圧高負荷 42kW 777 17,318 824
そして本年1月19日の急速充電器と容量105kVAの変電器設置で、高圧6600Vを
直接受電する「業務用電力契約」となりました。最初の月の基本契約は22kW。
この契約の恐ろしいところは、1分でも使った最大電力で、以降1年間、その基本
料金を取られ続けれることです。
従って所長には、EV車は、今はたまにしか来ないと思うので、充電する時は、
例えば空調を止める。洗車機は回さない。計量機も可能なら使用の合間を見て
充電開始してほしいとお願いしました。
その努力が本当に効をそうし、急速充電器の容量が50kWhなので 本来なら
22+50=72kwhでもおかしくないところですが、僅か+11kWUPの33kWに抑えること
が出来ました。他の実験SSでは、最大17kW増えたところがあるので、所長の
気配りで 6kWx1040円/kWの基本料=6240円を毎月節約出来たことになります。
更に6月の電気代を前年比較しても、充電が少なかったこともありますが、殆ど
変わりません。急速充電器の実証試験は、正式発表後にご紹介したいと思います。
使用期間 契約内容 契約容量
契約電圧電力
使用料電気料金 前年比 売電 11日-翌月10日 H22.1.15〜1.19 低圧高負荷 42kW 777 17,318 1-31日 @24円 /kwh 急速充電器50kWh 太陽光発電10kWh 変電器設置 発電量 売電量 売電額 H22.1.20〜2.10 業務用電力 22kW 3,043 53,537 -65,273 321 85 2,040 H22.2.11〜3.10 業務用電力 33kW 4,275 91,346 -28,686 647 97 2,328 H22.3.11〜4.10 業務用電力 33kW 4,175 90,743 -21,827 944 284 6,816 H22.4.11〜5.10 業務用電力 33kW 3,579 84,813 -4,439 992 380 9,120 H22.5.11〜6.10 業務用電力 33kW 1,191
太陽光発電の方も機器としては順調です。2月ピークの発電量は7kW弱でしたが、
昨今の12-13時頃は9kWhに迫る勢いです。上記表の右3列をご覧下さい。
発電量は、1-末日で2月647kW、3月944kW、4月992kW、5月は天気もよく1191kW
にもなりました。右から2列目は、発電の内の売電量、右列は売電額です。
業務用電力契約の単価は、一般の半分の12円/kW。買取単価は倍の24円ですが
4月の380kWhでは、売電金額はたったの9120円です。
仮に年間発電量を10000kWとして、全量買取の法律が施行されたとしても、年間の
売電金額は、24万円。10年で240万円。20年で480万円。
今回の弊社設備は、推定で600万円ですので、残念ながら業務用の買取単価では、
その投資回収は30年かかるというか、回収は無理と申し上げた方がよいでしょう。
逆に、一般家庭の買取単価は、48円なので、何とか10数年で回収出来そうです。
追伸 5月31日の12時に瞬間最大発電10.7kWhを観測しました。写真はこちら
設計が10kWhなので 最大でも9kWh位と思っていましたが流石三洋電機です。
さて上記の話も確かにSS業界の方が読めば面白い話とは思いますが、今回の
アクセス好調理由は、蛍光灯や燃料電池、太陽光発電だけではないでしょう。
スマートグリッド構想や近未来予想も総合的に評価されてのこととは思いますが、
既存のSS業界人だけでなく、新規の方が、新たに増えたような印象を持ちました。
では、新規ならば、YahooやGoogle等の検索サイトからのヒットでしょうから、その
検索キーワードは何か。先月の内容の中で、弊社HPとして新しいものは何か。
そう「水素スタンド」なのです。過去、燃料電池の延長で「水素」を解説したことは
ありますが、水素スタンドや水素ステーションについて言及したのは始めてです。
そこで、早速以下のキーワードで調べてみました。以下 6月9日 現在
検索ワード Yahoo 順位 Google 順位
SS水素スタンド 1位、3位/151,000 1位、2位/53,900
SS水素ステーション 1位、8位/141,000 3位/17,200
水素スタンド 32位/2,870,000 2位/711,000
ちなみに水素ステーションですと両サイトとも100位圏外です。
「水素スタンド」と「水素ステーション」と明確な定義差はありませんから、あとは
私の表現の問題だけなのかもしれません。
前回ご紹介した「水素スタンドビジネスモデル検討委員会」も今月あと1回の
委員会を残すのみです。終了後、SS業界に向けに、何らかの発表をしてもらう
ようお願いしておきますので、是非お楽しみにされて下さい。
1. ガソリン1L 0.75kgからの炭酸ガス発生量は、2.316kg
2. 灯油1L = CO2 2.49kg
3. 軽油1L = CO2 2.58kg
4. 天然ガスは 1 Nm3 = CO2 2.70kg
5. 電気は、1kWh = CO2 0.555kg 発生させる化石燃料によっても違いますが、
「地球温暖化対策の推進に関する法律」通称「温対法」によって決められています
6. 炭酸ガス削減コスト計算例 も 大評判でした。
月刊ガソリンスタンド6月号で、詳細解説をしていますので是非ご覧下さい
世界景気によっても左右され刻々と変動しているので何とも言えませんが、
2011年11月の日経新聞によればトンあたり500円から1000円。従って前術の例なら
10年で出る炭酸ガス23.2tを、全て排出権で買ったとしても23,200円。
プリウスなら半分の11600円。もし日本に炭酸ガスの排出権枠がなくなっても
10年で23,200円払えば、カローラに乗り続けられるなら高くない?と思うのは、
安易で危険なのかもしれません。この排出権価格をガソリン1L当たりに割ると
カローラの23,200円は、ガソリン10000Lですから、1L当たり2.3円/Lです。
(月刊ガソリンスタンド6月号で0.58円と記載しました。訂正しお詫びします)
従って排出権を全て海外から買っても、2.3円/L以下が、来年には創設される
であろう環境税の一つの目安となりそうです。
2007年度に弊社西八王子SSが、新日本石油の年3回の抜き打ち覆面CSチェックで
新日本石油系列約1万SSの中で、全国第1位になったことをお話しました。
そして翌2008年度は、昨年全国NO1の西八王子SS、2007年に新日石より引き受
けた八王子長沼SS。(当社直営のCS指導教官の坂本が所長)。そして2006年度に
続き、南田無SSが復活受賞し、合計3SSも全国表彰という嬉しい事がありました。
2008年度は5SSのエントリーで3SSが全国20位に入賞なのでこれも快挙でしょう。
そして2009年度の表彰が、5月31日ホテルニューオータニで行われたのですが
何と当社の直営5SSが全て、全国表彰基準を達成するという快挙となりました。
それだけではありません。八王子長沼SSは、全国の新日石SSで第一位となり、
新日石の西尾社長様からCS部門を代表して直接賞状を頂くという栄となりました。
一昨年表彰され、昨年は僅差で漏れてしまった八王子も復活受賞。西八王子は
3年連続。八王子長沼SSの2年連続なので、もはやフロック的なものではなく
直営全体のCSレベルが確実に上昇し、高い社員満足度で、無理なく、むしろ
楽しんで、そして自分の誇りとして維持向上しているの、意味していると思います。
改めて所長や全社員スタッフに感謝し、その栄誉を讃えるとともに、このように
素晴らしいスタッフと一緒に仕事が出来ることを嬉しく思います。
新日石西尾社長と握手する坂本所長、左から私、垣見社長、坂本、西尾社長、福、田中
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