弊社HPアクセス件数100万件突破
 そのインターネット戦略の成功の秘訣を探るNO2
新年おめでとうございます。あなたはHP戦略企画並びに新年1月の 番目のお客様です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。            05/12/30 文責 垣見裕司

年末とても嬉しかったこと1 =
東京の空気が綺麗になった!
年末車でお客様へのご挨拶周りをしていて、感じるところがありましたが、何だと思いますか。
そうなんです。東京の空気が本当に綺麗なんです。もちろん、乾燥した太平洋側の冬の気候
のせいもあるでしょう。でも工場も稼動し道路も一番混んでいる12/19-12/22の週でも本当に
綺麗なのです。

逆に一昔ならばどうでしょう。環状7号線を走っていて、トラックの後ろでも走ろうものなら、
発進時や加速時に黒い煙を「ボワッ」と浴びせられただけでなく、車の窓を閉めていたとしても
やはり道路上の排気ガスで汚れた空気をわざわざ吸っているようなものなので、一日の挨拶
周りが終わった時には、本当に喉がいがらっぽくなったものでした。

しかしは、乗用車は勿論、トラックのそれも発進時加速時でも、黒い煙を出している車は、
本当に見かけなくなりました。これも、石原都知事のリーダーシップと、トラック業界の協力と、
そして世界に先駆けてサルファーフリーを実現した我々石油業界の三者が一体となった快挙
と言っても良いのではないでしょうか。一都民として、子供持つ親として、深く感謝する次第です。


 当社ビル9階より 北側 日本テレビ テレビ搭を見る、左の電波等は市ヶ谷の防衛庁
年末とても嬉しかったこと2 = 東京都石での講演会が大成功、その輪が更に広がりそうです。
昨年12月13日に、東京都石主催での講演会の講師としてお招きを頂いた事は、既にお話
させて頂きましたが、お陰さまで大盛況でした。最初事務局様のお話では、参加予想は40-50人
とのことだったのですが、出欠のFAXが戻って来てびっくり、その数なんと100名にまで達しました。
皆さん、存じ上げている方の中での「偉そうな事」を申し上げるのは大変心苦しかったのですが、
昨今の私の「標語」でもあり、また「人生指針」でもある
 「気合」 気1=気持ちを込めて 気2=気功の気=エネルギーを込めて 合=愛情を込めて  
 「ご縁」 この世に偶然はない、実はすべて必然である。だからどんな「ご縁」も大切に
 「感謝」 感謝こそ、自分も相手も世の中も幸せになる
をもって、お勤めをさせて頂きました。写真提供(津金様、上原様)

講演会後は、懇親会があったのですが、皆様から直接感想をお伺いすることが出来ました。
勿論社交事例によるお褒めの言葉も多々あるとは思いますが、具体的なオファーは、流石に
本物でしょう。正式に決まりましたら、この件もご紹介させて頂きたいと思います。



年末とても嬉しかったこと3 = アクセス数 1,000,000 件突破
もう一つの嬉しい事は、弊社インターネットHPが、昨年12月12日9時35分に、96年7月開設以来
累計アクセス件数が件を達成しました。50万件達成が、2003/12/6なので
7年半を要しましたが後半の50万件は、僅か24ヶ月で達成は、大変嬉しく思っています。
年の初めの嬉しい話題として、弊社のインターネット戦略をご紹介させて頂きますので、
HP立ち上げ後のアクセス件数が伸びない方々のご参考になれば幸いです。
Q1.アクセス数は、どのようなペースで伸びてきたか?
96年7月の最初の月が930件、丸1年で14千件、丸2年で36千、3年で70千、4年で127千件
そして5年で218千件、6年で32万件、そして昨年4月に40万件、12月で50万件と10万件の増に
18ヶ月かかりましたが、その後の60万件は8ヶ月、70万件は6ヶ月、80万件5ヶ月、90万件4ヶ月
100万件までは、3ヶ月と加速度的な数字で伸びており、現在も毎月3万件、1日1千件レベルで
増え続けているのが分ると思います。
年月 97/7 98/7 99/7 00/7 01/7 02/6 03/4 03/12 04/7 04/12 05/5 05/9 05/12
アクセス数 14千 36千 70千 127千 202千 304千 402千 500千 600千 700千 800千 900千 1000千
Q2.どんなメールが来るのか?
よく業界の友人から「元売からのクレームは多いですか」とご心配を頂きますが、実はこれが
皆無なのです。 むしろ元売の志ある社員様からは、
「元売のような大企業では社内改革は無理。このHPが改革の為の外圧となってほしい」
という応援メール、それに私のような特約店や流通関係者が聞いて良いのかと思うような、
元売や子会社特約店の実態、再編や合併話、時には貴重なお話まで頂くこともあります。
情報を発信している私どもに、逆に情報が集ってくるのには、正直一番驚きました。

一方特約店や販売店様からは、「元売の差別対価や、自分の仕入価格を割った金額で
近くのセルフが乱売している」等の悲痛なメールや、同じ系列の大手商社系特約店から
『「系列は高いから、業転を買わないか」と売り込まれた。元売に文句をいっても取り合って
もらえない。 これを一体どう解釈したらよいのか』等の具体的な相談も受けました。
その意味では「業界のかけこみ寺?」的な要素もあるかもしれません。
またここ数年は、先物市場にガソリンや灯油に加え、軽油まで上場されたせいでしょうか。
先物関係業界やその情報提供会社からも数多くのお問い合わせを頂いております。
尚、ご当局様とマスコミ様以外は、メール等で1〜2回のお返事までが、ボランティアの範囲
と考えており、それ以上の経営相談や講演の依頼、或いは情報やデータ提供等は、
大変恐縮ですが、 有料とさせて頂いておりますので、あらかじめご了承頂ければ幸いです。

Q3.成功要因は何か?
第一は、その更新頻度でしょう。メイン企画は月一回、価格情報は毎月数回更新しています。

第二は、その内容というかIT用語で言えばそのコンテンツでしょう。
 まずは見に来て頂く方にとって、有意義な情報を提供する。
 また業界の抱える問題等を極力公平な立場で解説するとともに、評論家的コメントではなく
 「では当社ならどうするのか」という提言までしっかり行っている点だと思います。

第三は、「一般消費者等へ業界情報の無償提供による社会貢献」でしょう。
 このコンセプトが、根本的には一番の成功要因だと思います。

例えば昨年11月から12月にかけて、原油が1.5円しかコストが下がっていないにも関わらず
市況は5円から8円も落ちるという、不毛な価格戦争が発生してしまいました。
「安価な価格で製品を提供している」という意味では、業界の貢献かもしれませんが、個々の
企業としては、単に自らの生き残りを目的とし、近隣SSと価格競争をしているに過ぎず、
真にお客様や社会に貢献しているかどうかは疑問のように思います。
しかし、もし当社が何らかの理由でこのHPを維持できなくなったら、 読者の皆さんはきっと
惜しんでくれるでしょう。その意味では、「正しい業界情報の無償提供は、当社で出来る
ささやかな社会奉仕」だと思っており、 究極的にはその理念が成功の秘訣だと思います。
世間で「CSR」とか「企業の社会的責任」というが言われる以前から、この活動していることを
私は嬉しく思います。

Q4.毎月のトピックスは、どうやってその情報を集めているのか

見に来て頂く方にとってどんな情報がほしいのか、相手の立場にたって考えます。
その中で当社が提供できるものは何なのかが、原点なので、当社の会社概要や広告、
自社の直接的な宣伝話は、弊社HPの内容の10%以下ではないでしょうか。
むしろ当社や業界にとってマイナスの問題についても、まずは冷静に分析解説した上で
「では当社はどうするのか」という方針や提言も、突っ込んで書いている点が、 単なる
評論家的なコメントHPと、決定的に違うところだと思います。
個々の具体的なテーマとしては「業界の常識」が、一般の方から見ると、 とんでもない
「非常識」なことが多々ありますが、その差の大きいものが、人気が高いようです。
また毎月の企画に要する時間を聞かれますが、月間正味6時間くらいでしょうか。
普段は、一般紙、業界紙等に出ていた業界関連記事を、テーマごとに分類しておき
ビックニュースがあった時、その貯まった資料をネタに書き上げています。
その意味では、データ等の95%は既知の情報を使用していますが、最後の5%に
私の解釈と「思い」を行間に込めております。
Q5.HP効果で、何が一番変わったのか?
極端な話、すべてが変わりました。業界紙での掲載回数が10倍以上になりましたし、
また三菱総研様始め多くの研究機関が、元売の発表だけでなく、 私どもまで取材をして
業界を分析して頂くようになった事、 更にはご当局が単なる直接ヒヤリングに留まらず
定期的に対話をして頂けるようになったことは、大変嬉しいことです。
そしてそのご当局様とのご縁で、平成13年には、エネ庁の政策委員会の委員になり
それが成果となり「新ビジネスモデルのあずかロッカー」や「社員教育や社員満足度調査」
「真の顧客満足度調査」、「SS跡地利用調査」等の経営高度化の調査実現化事業の
補助金制度が出来たのかもしれません。
更にその成果発表を始め、多くの方から頂く講演依頼も正に「想定外」の嬉しさです。
この数年、福島、東京(千葉、埼玉、神奈川)、北海道、大阪、大分、長野、名古屋、山口
名古屋、そして再度東京と全国を走りまわり、業界貢献が出来たのではないかと思います。
更に女子大での講演は、業界を超えた正に社会貢献で本当に嬉しいことです。そして
ITを通じても、気持ちがあれば「人とのご縁」が出来ることに深く感謝している次第です。

Q6.社員もレベルのUPも実は、同じ成果かもしれない

確かに社員のレベルもこのHPとともに、向上していると思います。というのも私としては、
HPは「メッセージ」の発信ですから、会社としても、或いは経営者一個人としても、
「言っただけのことは、必ずやらなければならない」と常に前向き思考で、気合を入れて
経営全般に亘る改革を行ってまいりました。正に「有言実行」です。
それは、社内全支店、営業所そしてSSにいち早くADSLに常時接続されたインターネット
接続環境を作った等のハード面も勿論ですが、本HPで何度も取り上げております
「社員の能力や資質やる気や満足度の向上」を通して、「業界NO1のCSを提供して行こう」
という当社の基本理念なので、私にとっては、HPのアクセス件数の向上も、弊社社員レベル
の向上も、実は表裏一体のものだと思います。

Q7.これからHP解説を考えている経営者の皆様へ

私は人からHPの立上げを相談された時、以前は「絶対やるべきだ」とお答えしてきました。
しかし今は大変失礼な言い方ですが相手を見てお答えするようにしています。
HPは正に生き物。ネットの世界に産み落とした自分の分身すなわち我が子なのです。
食事も与えず、愛もなければ、子供が育たないのと同じです。
上場企業という恵まれた環境ですら、アクセス数が全く伸びない企業もあります。
見れば確かにつまらない。そんなページなら私はむしろ止めた方がいいと思います。
アクセス数は正にその会社のHPへの評価で、 自分を表わす鏡なのです。
では一体インターネットで何が出来るのでしょうか。
企業PRと 求人活動、 景品をつけてのアンケートもローコストで出来るでしょう。
でも私はこの様な一般的な答えを並べるより、
あなたは何をしたいのですか 
を問いたいと思います。 それが出来るかどうかの答えは簡単、やる気と愛があれば何でも
出来ると思います。 そうです、インターネット、更にはITには無限の可能性があるのです。
Q8.今後の抱負は
一言で申し上げれば、「会社」やそして「私個人」も含めて、お客様に本当に喜んで頂き、
そして感動する「サービス」をご提供するともに、そして色々な意味での社会貢献や
業界貢献が出来ればよいと思っております。

インターネットに私が本当に感謝する点は、皆様のお役に立つ業界の情報提供や会社の
ポリシーを全世界に向け発信するという手段を、ローコストで出来るというところです。
私的な話ですが、私どもは親子二代に渡ってロータリークラブに属しております。
ロータリーでは、「会員のひとりひとりが自分の職業を通じて社会に奉仕しなさい」
と解いておりますが、 この「職業奉仕の精神」と、私どもがインターネットHPで行っている
「業界情報の無償提供は、垣見油化が出来るささやかな社会奉仕」の考え方と、 極めて
近いのではないかと思います。

今の石油業界は非常に厳しい状況です。しかし元売から来る方針や情報は、元売という
フィルターや或いはバイアスが掛かっていることは、考慮しないと行けません。
その意味ではこれからのSS経営を目指す経営者にとって、正確な情報を得たり、
本当の経営の勉強をする機会が、不足していると思います。
それに元売に言われるまでもなく、プロパー会社の経営者なら、自己責任という事は、
資本主義、自由主義経済の原則ですから、100年前から分かっていたはずです。
企業経営は「人、物、金、そして情報とブランド」と言われておりますが、 このインターネットは
零細企業でも携帯電話なみの投資で、情報収集や発信や情報交換も出来ますし、
人的なコミュニケーションの補助ツールとして、非常に有効です。
皆さん、企業ならHPは、あって当たり前の時代です。中小企業なら、なおさらです。
委託するのではなく、手作りで、出来ればトップ自ら少しだけ時間を割いてHPを研究し
そして普段会えない方と、どんどん情報交換をし、コミニケーションツールとして利用して
みたら如何でしょうか。本年もどうぞよろしくお願いします。