使える補助金等は是非有効利用を
 お困りの節は本内容をご覧下さい
あなたは5月の補助金等有効利用企画の番目のお客様です。

 今の日本には、国や東京都の様な都道府県。そして会社や自宅がある
市町村区等でも色々なかつ有り難い補助金や助成金制度があります。
 その補助金等はしっかり目的や理由があって制度化されています。
従ってそれを利用出来る個人や中小企業は、やはり大いに利用すべき
だと思います。しかしその中には申請が非常に複雑なものもあります。
 私どもは過去自身の会社の為の申請も数多くしてきました。また販売店
SSやお取引先様のご相談に乗り、その申請のお手伝いをして来ましたが、
その結果、SS業界向けの補助金については、多少のノウハウを蓄積出来
たのではないとか思います。それを少しSS業界経営者の皆様に対して
成功報酬型の補助金申請サポートビジネスとしてお役に立てないか。今月
はそのご紹介とニーズがあるのかも含めて補助金や助成金のお話です。

              2023/5/1  文責 垣見 裕司

申請しなくても もらっているありがたい補助金
昨年1月27日より開始された「燃料油価格激変緩和事業」は、私の
知る限り、SS&石油業界関連で最も大きな補助金といえるでしょう。
国は、元売に支給し、特約店、販売店SSを通じて、ほぼ全てガソリン
等を使う末端消費者に還元された有り難い補助金です。
従って我々SS業界のための補助金というよりは、消費者の購入費の
負担軽減のための補助金ですが、その総予算は令和3年の補正に
始まり、令和4年度の総支出額は、ガソリンのみならず軽油や灯油、
A重油やジェット燃料にまだ拡大され、恐らく約4兆円を超えているので
私の経験上では、エネルギー史上一番大規模な補助金だと思います。
 更に今年の2月から電力料金(1kwh当たり7円、一般家庭で約2800円、
都市ガス(30円/m2、標準家庭で900円)の補助金も開始されました。
我々国民は申請をしなくても値引きしてもらえるありがたい制度です。
 
 しかしウクライナ戦争等が長引き、原油やLNG、石炭等のエネルギー
価格が下がらなかったらいつまで続けるのか。その財源も多くは国債の
発行によりまかなっているので、将来への借金であるのも事実です。
 政治家が次の選挙で当選する為のバラマキ補助金と言われないよう
その出口戦略もしっかり示してほしいと思います。

申請してもらえる補助金(東京都の令和5年度補助金)

SS業界関連でいえば、やはりEV補助金が思い浮かびます。
東京都は3段階構造+高額車は減額される構造になっていました。

(1)基本補助金は給電機能の有無で分かれています。
基本1 補助金 基本3上乗せの補助金
補助対象者 給電機能有 給電機能無 再エネ100% 太陽光設置
EV 事業者 37万5千円 27万5千円 12万5千円 25万円
個人 45万円 35万円 15万円 30万円
PH
EV
事業者 30万円 20万円 10万円 10万円
個人 45万円 35万円 15万円 15万円
FCV 事業者個人 110万円 100万円 25万円 25万円

(2)自動車メーカー別の上乗せ補助
(最大10万円)
(3)再生可能エネルギー電力利用による上乗せ補助 上表右側2列
(4)850万円以上の高額EVに関しては補助金の20%を減額
申請の受付は令和5年4月28日(金曜)から令和6年3月29日(金曜)まで

但し「詳細が決まり次第、公益財団法人東京都環境公社、東京都地球
温暖化防止活動推進センター(愛称:クール・ネット東京)のホームページ
でお知らせします。」とのことなので、まだ決まっていないようです。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/03/28/11.html

2023年度の国のEV補助金は
 EV車:上限65万円  軽電気自動車:上限45万円 ・PHV車:上限45万円
 FCV車:上限230万円  超小型モビリティ:一律25万円ですが
以下、どちらかの条件を満たす場合は増額
 A.車載コンセントから電力供給できる
 B.外部給電器やV2Hを経由して電力供給できる
EV車:上限85万円 ・軽電気自動車:上限55万円 ・PHV車:上限55万円
FCV車:上限255万円 ・超小型モビリティ:一律35万円 となるようです

EVに関しては購入する自動車会社や販売ディーラーが詳しく教えて
くれると思うので出来るとは思いますが、申請主体はあくまで個人です。
特にV2Hについては、補助金の申請時期の終わりが、補助金財源が
なくなるまでと非常に怖いことが書いてありますのでご注意下さい。

補助金ではないが、損金一括参入可能も利用価値あり

また補助金ではないのですが設備投資金額を一括で損金に算入して
いいですよという制度もたまにあります。環境とか省エネがベースとなり
投資促進の経済対策になっているようなので、そのような情報が発信
されたら、受信出来るアンテナを張っておく必要はあると思います。
 当社が過去利用して大変ありがたかったのは、当社瑞穂充填所での
太陽光発電を入れた時と、全自動回転充填機を入れた時でした。
以下は実際の金額ではありませんが分かり易い数字にして説明します。
例えば会社として今期1億円の利益予想なら税金は約4千万円です。
その期に約3千万円の太陽光を買うなら、必要資金は当然3千万円です
この3千万円を一括損金算入出来る制度を利用すれば、会社の利益は
7千万円となり、税率も約30%に下がるなら2100万円の税金で済みます。
よって税金が1900万円も安くなるので、実際に太陽光を買うのに必要な
資金は3000-1900=1100万円で済むという有り難い制度です。
但し、常時この制度がある訳ではありません。全自動回転充填機にこの
制度が使えそうかもしれないと聞いたのは、東京都石油商業組合の
補助金等の説明会でした。その後、全石まで行って勉強した成果なので
組合には本当に感謝しております。 
 2018年に利用したのは「中小企業等経営強化法第13条1項に基づく
経営力向上計画」で、申請先は「関東経済産業局長」でした。5月15日に
申請し5月31日に認定を頂いて、事業(交換工事)開始です。

SS業界に特化した時の補助金制度の代表は 非常用発電機

ここからはSS業界に特化して補助金をご紹介して行きましよう。
当社が利用したのは、各SSに配置した非常用発電機です。
補助率は10/10なので、営利を目的とする私的民間企業に対しては
全額補助というのは、珍しいと思います。
しかしその大きさは、畳1帖くらい広さを平時でもずーっと専有して
しまうので、当社の様な、特に屋内式の、吉祥寺、馬込、駒込、河辺
等にとっては、結構辛い大きさです。
弊社は東京都の補助金を使って導入しましたが、国レベルでもある
ので、SS業界経営者でSSの広さが150坪以上あるなら、社会的責務
としてその設置を希望してほしいと思います。

東京都内のSS業界向けの補助金で是非挑戦してほしいもの

東京都産業労働局の『環境に配慮したエネルギーステーションづくり
に向けた設備等導入支援事業助成金』をご説明します。これは
省エネ洗車機やLED等、導入費用の2/3を補助してくれるものです。
この助成金の目的は、HPによれば
都民の暮らしを支えるエネルギー供給拠点であるガソリンスタンドに対して、
エネルギー危機への対応に加え、脱炭素化に向けた取組を加速する観点
から、環境配慮型のマルチエネルギーステーションへ転換していくため、
省エネルギー設備の導入に必要な経費の一部を助成します。 との事です。
つまり・・・ 東京都内でガソリンスタンドを営む中小企業者等であれば、
省エネルギー機器の導入の際に必要な経費の一部を、この助成金制度を
利用することが出来るのです。
助成対象の設備は
 省エネ型自動車用洗車機 LED照明(キャノピー・店内照明・その他灯) 
 高効率空調機等 で助成率:対象経費の2/3、その上限2,500万円です
対象事業者は、ガソリンスタンドを営む中小企業者等です

洗車機等でしたら、ビューテーさん他洗車機メーカーが相談に乗ってくれる
と思いますが、LED屋さんは、当社の経験では、良い業者とそうでない業者
の幅が広いようです。例えば補助金があるので最終的には安価に見えるの
ですが、本体価格として意外に高かったり、相談だけは無料のはずなのに
見積りだけで終わると、しつこく電話がかかってくることがよくあるようです。

当社は昨年は下記写真の様にオートジョイ八王子を入れ替えたので、
今年はオートジョイ吉祥寺を申請してみることにしました。

成功報酬型の手数料は頂戴しますが、まずはお気軽にご相談下さい。
詳細はこちら http://www.kakimi.co.jp/jg23/2023-05b.pdf