さよなら西八王子SS　6年のご愛顧に感謝して 　こんにちは　オートジョイ吉祥寺SS 　5月18日オープンしました

あなたは5月企画の番目のお客様です。　　文責　　垣見裕司　Ｖｅｒ4　2012/5/18追加
弊社の140年の歴史の中では、極めて短い６年という運営期間ではありましたが、ＳＳ部門としては、
ある意味転換点となったオートジョイ西八王子SSを５月１０日をもって閉鎖することとなりました。
何故このSSをお引き受けしたのか、そしてそれがどのような意味をもっていたのか、この6年を回顧し
そしてご利用頂いたお客様への感謝を込めて、今月は近年の石油部の歴史とオートジョイ西八王子
ＳＳの特集にしたいと思います。

オートジョイ西八王子は、弊社にとって、40年ぶり純増ＳＳだった

昭和４０年代、弊社の直営ＳＳは、八重洲、麹町、亀戸、池袋、荻窪、南田無と６箇所でした。
しかしその６SSの中で現在残っているのは、昭和４０年に新設した特有の南田無だけです。
１９９０年に新設した八王子は、池袋SSのスクラップ＆ビルドなので、純増ではありません。
その意味では平成18年にお引き受けしたこの西八王子は、４０年ぶりの純増だったのです。

弊社石油部の歴史の中で、一つの重大な転機は、本社隣接の麹町ＳＳを昭和５９年に閉鎖
したことでしょう。前年には資源エネルギー庁長官賞を頂いた麹町ＳＳではありましたが、
事実上平屋でしか営業の出来ないSSを諦めたのです。そして、長年温めていた、国際都市
東京にインテリジェントビルを供給し、その土地の持つ社会的使命を果たす為の決断でした。
また収益性の面からも当然の経営判断のはずですが、元売からは「ＳＳ業界から撤退する
のか。そうでないなら特有ＳＳを増やしてほしい」とのお叱りにも近い強い要請を頂きました。

そのご要請に答えるべく、閉鎖予定だった販売店のＳＳをお借りし、全面改造して昭和62年に
オープンしたのが東久留米SSですが、定期借地権期間終了後の平成13年に閉鎖しました。
また長らく弊社の基幹SSとして活躍した八重洲給油所も、国鉄精算事業団と日本石油の土地
有効利用プロジェクトのため、平成10年にお返ししたので、弊社の直営数は、最も少ない時は
３店舗にまで減少したのです。

当然、弊社もSSとしての拠点を確保しようと思っていたのですが、その時代はバブル期です。
ＳＳの新設には、土地まで含めると10億円近い巨額の投資が必要で、黒字はもとより、投資
回収すら全く出来ないはずなのですが、何故か世の中のSSはどんどん増えて行きました。

「これはバブルで感覚が麻痺しているのだ。こんな高額でＳＳを新設する業界の常識の方が
異常なのだ。いつかは正常化し、そんな高額投資をしなくても、ＳＳを増やせる時は必ず来る」
そう信じて、やるべきことをやりながら、じっと当社の出番が来るのを待ちました。

そしてバブルも過ぎ去り、転機が訪れたのは２００６年４月です。新日石の東京支店様から
「引き受け手の無いＳＳがある。土地契約で閉鎖は出来ないので、垣見さんやってみますか」
それがこのオートジョイ西八王子でした。数量は余り販売していないので、家賃（営業料）は
基本料金のみ。ハードはお世辞にも大したSSではありませんが、40年ぶりの純増でしたし
その当時の弊社のSS運営力の評価は、必ずしも高くなかったので、これをお断りしたら、もう
チャンスは貰えないのではないか。そう思って覚悟を決めてお引き受けすることにしました。

このＳＳの全景は、下記写真の通りです。


一見すると普通のSSに見えるかもしれませんが、敷地面積は約120坪とかなり狭い上に、もう
一つかなり辛い欠点があります。正面から写した右の写真を見るとその欠点が分かるのですが
敷地が平行四辺形のような菱型をしているのです。道路に向かって解放している左側はよいの
ですが、右側の洗車機前は、斜めに塀があり、真っすぐ道路に出られないハンデがあるのです。
正直申し上げれば、かなり迷いましたが、近くには、弊社の特有SSのオートジョイ八王子もあり
相乗効果も期待して、清水の舞台から飛び降りる心境でお引き受けしました。

初代所長は、田中浩二君にお願いしました。八王子市在住で地の利もあり、近くのオートジョイ
八王子で長らく副所長をしていたので経験も抱負です。副所長は、後に石油部全体のＣＳリーダ
ーとなる坂本譲二君です。その意味では、人事は、完璧な状態でのスタート出来ました。

こんな少し欠点のあるＳＳでしたので、１年目はまず「感動のＣＳサービス」に徹しました。
要するにガソリン数量や油外販売の増販ではなく、顧客満足度の向上に徹したのです。
そんな訳で、数量とか洗車以外の油外販売は、誠におはずかしい限りでしたが、それでも
収支だけは、1年目から何とかトントンになりました。
そして、そして２年目には、田中所長と坂本副所長が、とんでもない快挙を達成してくれました。
新日石が企画されている全国の特約店SS表彰において、このオートジョイ西八王子とオート
ジョイ八王子が、CS(顧客満足)部門で表彰されることなったのです。新日石の東京支店には
約500のSSがあるので、その東京代表の4つの狭き枠を、弊社SSが50%の高確率で2箇所も
入選しただけでも快挙なのですが、集計の結果、全国約1万箇所の新日石SSの中で

　　オートジョイ西八王子SSが何と第1位となりました。過去10年以上、
　　真の顧客満足は従業員全員の心からのやる気と満足度から生まれる。
　　従って会社は、その従業員満足度の向上への継続的な努力すればいい

を実践した来た弊社にとっては、最も嬉しい賞を頂いたと思っています。
2007年6月11日、東京のホテルニューオータニにおいて行われた表彰式では、当日の新日石
中村常務から、田中所長が受賞者全員を代表して直接賞状を拝受しました。
この快挙は、月刊ガソリンスタンド2008年10月号の「あの人に聞きたい」に紹介されるのですが
これをきっかけに、ご縁はさらに広がるのです。
過去、私の講演を主催されて組合関係者が、この記事を読んで面白いご提案を頂いたのです。
それは、「私の経営者としての立場からのESの話と、社員から感じるところの弊社のESの話を
二人から同じ日に続けて聞きたい。そして質疑応答の時間を取ってほしい」というものでした。
こうして福島石商様と長野石商様で、経営者と所長が同じ会場でジョイント講演するという業界
初の講演会となりました。以下その時の月刊ガソリンスタンドや新聞記事です。

関連する　月刊ガソリンスタンド　業界新聞掲載資料

月刊ガソリンスタンド2008年10月号　あの人に聞きたい
新日石1万店の頂点に立つ　「CSはESから」の仕事術
　　　垣見油化　オートジョイ西八王子所長　田中浩二　
　　　86-87ページはこちら　　　88-89ページはこちら　　

月刊ガソリンスタンド　2009年9月号
　　業界ニュースの行間を読む　SS業界に願を込めて
　　　垣見　田中の福島石商講演報告
　　　158-159ページはこちら　160-161ページはこちら　　

日刊油業報知　2009年9月18日　記事
　　実践ES 事例紹介　トップと現場が本音を語る
　　　垣見　田中の福島石商講演報告

私ども石油部にとっては、直営ＳＳを増やせなかった２０年来の思いがあるので、この
オートジョイ西八王子の成功とそれに対する皆様からの高い評価は、２０倍嬉しかったのです。

その実績を新日石東京支店にご評価頂き、2007年１０月には、同じ八王子市の長沼ＳＳを
お引き受けしました。周辺環境は非常に厳しいものがありましたが、近隣ＳＳが１年で２店舗
閉鎖したので２年目からは、何とか黒字になりました。実はこの長沼ＳＳも2009年５月の覆面
ＣＳチェックで100点を取り、2009年度の新日石の全国表彰でやはり全国1位となるのです。
そして、これらの運営力が新日石様からご評価頂き、2008年4月には、青梅市の河辺駅前に
オートジョイセルフ河辺をお引き受けし、そして2010年10月には、大田区でオートジョイ環七馬込
SSをお引き受けしました。この馬込は、タンク老朽化で閉鎖した亀戸の代替なので純増では
ありませんが、昭和38年に特有で荻窪SSを増やして以来、立て続けに直営ＳＳを増やす、
きっかけとなったので、如何にこの西八王子の意味が大きいことがお察し頂けるでしょう。
逆に言えば、ＳＳ業界が、そこそこの運営力さえあれば、巨額の立ち上げ資金なしに、毎年
店舗を増やせるような魅力的な業界になって来たとも言えるのではないでしょうか。
下記はその後弊社がお引き受けしたＳＳです

オートジョイ八王子長沼　　　　　　オートジョイセルフ河辺　　　　　オートジョイ環七馬込

そんな大変思い入れのある当ＳＳもＪＸと地主様との契約期間満了が迫って来ました。
地主様は、大変ご理解のある方で、期間満了後も、直接弊社と契約してもい良いという
誠にありがたいお言葉も頂きました。しかしそこには、いくつかの非常に重要な問題が
あったのです。まず契約期間内なら、ＪＸがＪＸの資産部分は、JXの費用負担で撤去して
地主様に返却するのですが、その後もＳＳを継続するとなると、まずＪＸ所有の資産を
残存簿価で地主様が買い取らなくてはいけないこと。それは100歩譲ってクリヤーしても
埋設後40年を経たタンクもあるので、ライニング工事を地主様が、実施すべきこと。
更に万一廃止する場合は、タンク撤去費用を全て地主様が負担せざるを得ないこと。
そしてタンクを撤去する時に、万一土壌汚染が見つかったら、数千万円単位の対策費
が掛るリスクが発生することが分かり、大変残念ですが、閉鎖を決定した次第です。
しかし今回改めてご報告したいのは、ＪＸ様と地主様と間で、何度も相談の機会を設けて
頂き、双方納得するまで、お話合いを頂いたことです。ともすれば、元売は、契約書に
書いてあると書面だけで淡々進めるような印象をもってしまいますが、今回の心温まる
ＪＸ様の対応や、最後までＳＳの存続に、多大なるご理解を頂いた地主様には、改めて
御礼申し上げる次第です。

そのような訳で、今回の閉鎖は、ぎりぎりになって結論が出ました。そして最低限の告知
期間は必要ということで、４月上旬から店頭告知しました。お叱りを頂く覚悟でおりましたが
むしろ閉鎖を惜しむ声や労いのお言葉、そして寂しくなるのお声をお伺いすると、こちらの
方が恐縮しております。６年間という短い間でしたが、西八王子のお客様には、大変ご愛顧
頂き、誠にありがとうございました。今後についは、幸いにも直線で5ｋｍ離れたところに
弊社のオートジョイ八王子があるので、少々ご不便をおかけするとは思いますが、ご希望
するお客様の給油はや洗車は、八王子SSが責任をもってお引き受け致しますので、安心
してお越し頂ければ幸いです。尚、西八王子お客様は、その他詳細は、下記までお気軽に
お問い合わせ頂ければ幸いです。

　オートジョイ西八王子 担当 国分 〒192-0153 八王子市西寺方町483 TEL 042(651)3229
　オートジョイ 八 王 子 担当 野上 〒193-0803 八王子市楢原町436-3 TEL 042(624)0076

洗車回数券等の残高があるお客様につきましては、八王子SSでお使い頂けますが、
ご返金をご希望のお客様にも対応させて頂きます。

NHKからお話があったのは4月のことでした。あの大震災で起きたガソリン不足パニックの
実態や、首都直下地震等への今後への対応についてですが、憲法記念日に際してそういう
緊急時の対応についての特集番組でした。当HPでもご紹介している通り、震災直後、
ガソリンパニック不足が発生し、当時の国も枝野官房長官がガソリン等の購買の自粛を
国民に呼びかけましたが、効果はありませんでした。では、禁止は出来ないのか。実は、
現在は緊急時と言えども国民の購買行動を規制する法律がないからなのだそうです。
そんなことを議論する番組でした。
取材は4月13日の金曜、場所は八王子SS。朝９時から11時までの延々２時間の撮影でしたが、
放映は、よくて２分、最悪カットされ全く使われないこともあるので、事前に皆様にはお知らせ
しませんでしたが、SSの全体風景から始まって約２分、内実名入りの生コメントも約30秒
残りました。本来ならその2分だけでも動画でご紹介したいところですが、著作権上自粛して、
テレビ静止画でご容赦下さい。

この吉祥寺SS。何と本年3月末で一端閉鎖されたのです。JXにお伺いすれば、そのまま廃止
も検討しているとのこと。ならば地の利のある弊社に是非運営させてほしいとお願いしました。
「POSも洗車機もない状態なので、再立ち上げにはコストがかかりますが本当にいいんですか」
JX様にはご心配頂きましたが、西八王子を直前に閉鎖する予定だった弊社には、その多くが
揃っています。そんなこともあり、再度引き受けをお願いし本日仮オープンの運びとなりました。

オートジジョイ西八王子(2007年)や八王子長沼(2009年)で鍛えたエネエスマーク全国CS日本一
の名に恥じない究極のCSサービスを　このオートジョイ吉祥寺でも再現させたいと思います。
吉祥寺の周辺の皆様。武蔵野市で　唯一のエネオスマークSSとして　本当に頑張りますので、
よろしくご愛顧の程　お願い申し上げます。


　住所　180-0003　武蔵野市吉祥寺南町3-5-3　電話　0422-45-6400　
　お問い合わせ等は　所長　福　または副所長　坂本までお気軽にどうぞ